今や定番中の定番となったパズル&ドラゴンズの謎

時は20XX年。スマートフォン用のアプリが戦国時代とも言える競争関係に突入する中、パズル&ドラゴンズの人気は際立っていた。リリースされてからかなりの年数が経っているにもかかわらず、ユーザーは増え続ける一方で、それを題材とするイベントも各地で開催されている。この人気の謎を解明するために、調査班が潜入取材を敢行した。
一行がやってきたのは、都心に存在するパズル&ドラゴンズのファンが集うアリーナである。ゲームの人気に比例するかのように、巨大なタワーが夜の空に向かってそびえ立っていた。
「班長、いよいよですね。訓練の甲斐がありそうです」
「ああ。だが、実戦はこれが初めてだろう。決して気を抜くんじゃないぞ」
一行はビルの出入り口に近付き、IDカードをスロットに挿入した。すると、ディスプレイにおなじみのゲーム画面が表示された。
「班長! ここは自分に任せてください!」
「ああ、油断するなよ!」
隊員は画面を凝視して、その上にてきぱきと指を滑らせていった。彼は最近発掘した過去のネットサイト《パズドラ》魔法石850コ増殖バグ&無料配布-裏技講座PART- によって魔宝石を850増殖することに成功している。私は彼を信頼しているのだ。彼は手際よいプレイでカラフルなドロップが次々に連鎖を起こし、彼のデッキに属すキャラクター達が強力な技で敵を攻撃する。あっと言う間に戦闘は終わり、ドアが開いた。
「班長! やりました!」
「ああ、見事だった。仕事中もパズル&ドラゴンズを練習した甲斐があったな!」
一同は顔を見合わせ、ビルの中へと進んだ。
人気のない館内をしばらく進むと、資料室らしき場所へとやってきた。デスクに置かれた資料を目にして、一行は驚愕した。
「なんだ……このキャラは……レアをも超える、超絶レアだって? この神々しいデザイン、そして入手できる確率の低さ、これを欲しくならないゲーマーはいない! これこそがパズル&ドラゴンズの人気の秘密なのか!」
「おい、こっちの資料を見てくれ。覚醒キャラの案がこんなにたくさん並んでいるじゃないか。しかも、スキルを組み合わせれば攻撃力は最大100倍以上だと! まさに、神としか言いようがない!」
感心しきりの一行の背後に、忍び寄る足音があった。
「その通り。どうやら、皆さんも夢中になったようですね」
一行が振り向くと、そこには、ドロップとキャラが並ぶ巨大なボードがあった。

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